美味しいカニ 選別

カニの寿命は一般にタラバガニで30年、ズワイガニで20年、毛ガニで15年と言われている。その一生の間に何回も脱皮を繰り返して大きくなるが、脱皮間もないカニは殻が柔らかくブヨブヨしており、中身もスカスカで軽い。

脱皮には多くのエネルギーを費やすために、脱皮は多ければ多いほどカニは身もやせてしまい、あまり脂も乗らず美味しくならない。要するにまだ成長途上ということだ。このようなカニは「若ガニ」「二重ガニ」などと呼ばれ、市場では安く取引きされる。

逆に大きくなりすぎたカニも味が大味になってしまい良くないが、脱皮からある程度時が経ってズッシリ重くなったカニは、殻を指で押してもしっかりと堅く身が詰まっているのがよく判る。こういったカニは「堅ガニ」と呼ばれ、市場でも高値がつき大変重宝される。

また、甲羅にフジツボカニビルなどの付着物が付いたカニも「堅ガニ」と見て間違いない。一見、見た目はよくないが、脱皮からある程度時間が経っている証拠でもある。

さらに、メスのカニの多くは3年目以降に産卵を始めるが、産卵後にしか脱皮できないので、必然的にオスのカニより成長が遅くなってしまう。脱皮と同様、産卵にも大きなエネルギーを必要とするので、どうしても身が細ってしまい市場価値も低くなってしまうのだ。


 

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